「暦日会」はご存知でしょうか。毎週１回，政治，経済，社会，科学，健康等さまざまな分野で活躍する講師の先生のご講演のＣＤを聞くものです。専門書やとくに関心の高い分野の本はともかく，なかなか広い範囲で本を選んで，勉強する機会もないということで，半年前から始めました。
　週に１回の講演ＣＤは主に車の中で聞くのですが，これが楽しいです。とくに印象に残っているのが，中村逸郎先生の「双頭政治はいつまで続くのか―ロシア大統領選の思惑」でした。その中の，ロシアでは「貧しいものが富める者に対し富の分配を求めるのは当然のことであり，これをかなえることは社会正義であるというのがロシアの一般市民の感覚である」とのお話です。自由主義経済の中にある私たちにとっては少し驚きますが，自分たちの常識が他の人たちの常識とはいえないということを改めて思いました。