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イノベーションに疑問符?(山田)

イノベーションとマーケティング,いずれも新しい市場を開拓するものとしてとても価値のあるものだとされています。
 このうちイノベーションについて,かつては生産性を向上させ,GDPの上昇にも寄与してきたが,近年では,企業の収益性や個人の生活水準に対し目に見える貢献がないと疑問符が付きました(ノーベル経済学賞学者のジョセフ・スティグリッツ コロンビア大学教授,日経ビジネス2014年3月24日号138頁)。
 イノベーションという言葉はとても魅力的です。弁護士の業界では,科学技術の分野における画期的発明や開発もなく,わが業界においてはイノベーションは望むべくもないものと思えます。しかし,その高根の花についた疑問符。無関心ではいられません。
 この記事の筆者は,例えば,近年はとくに富裕層に対しいかに広告費やマーケティング費を投入するか,という点に知的努力を投入してきたが,もっと,基礎的な研究や応用研究に費用を投入すれば人々の生活水準はもっと上がっていたかもしれないと言っています。
 イノベーションは,基礎的研究ないしは応用研究からという指摘は,ややもすれば,新しい市場開発の目的から導かれる,マーケティングを意識した「イノベーション」栄える時代においては,新鮮な私的だと思います。

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