2023.02.21
ニュース
社外取締役との関わり方~情報を共有・交換する場を設定しましょう
一般的に、社外取締役は月1回程度取締役会に参加するだけの非常勤です。
このような社外取締役を、取締役会に漫然と参加させるだけでは、社外取締役による「助言」、「監督」の有効性にも限界があります。
社外取締役により実効性のある仕事をしてもらうためには、工夫が必要です。
まずは、社外取締役との間で、会社に関する情報を共有することが重要です。
工場・支店などの見学や、事業部門の担当者の話を聞く機会を設けることも考えられるでしょう。
取締役会以外の会議について、資料や議事録を提供したり、傍聴の機会を設ける、というのも一案です。
社外取締役と社長・CEOを含む経営陣、社外役員同士などでのインフォーマルなミーティングを設け、自由闊達な意見交換を行うことで、会社の経営方針その他様々な問題を深く掘り下げる機会とするのもよいです。
このような場を通じて、コミュニケーションの充実を図り、信頼関係を築いていくことができるでしょう。
取締役会を充実させるため、審議事項を絞り込むこと、社外取締役に資料を事前送付し、審議内容を把握・検討できるようにすることも大切です。
社外取締役にどういった役割を期待しているのかを伝えることも、必要な場合があります。
そのためには、アンケートをする際に「○○(期待している働き)が実行できていますか?」などの質問項目を設定し、内省を促すことも、有効と思われます。