2025.02.14
2024年版株主総会白書アンケート速報版集計結果の概要が公表されました①
商事法務2373号で、「2024年版株主総会白書アンケート速報版集計結果の概要」が公表されました。
この中では、株主総会の所要時間、出席株主数、株主提案の状況、バーチャル株主総会の実施状況、電子提供制度への対応などに関するアンケート結果が紹介されています。
昨年も株主総会に関わった弁護士としては、昨年の株主総会の全体像が気になります。
特に、今回は、電子提供制度が全ての会社に適用されるようになってから初めてのアンケート調査となります。
そこで、まずは、電子提供制度に関するアンケートの結果に着目してご紹介します。
アンケートでは、「電子提供措置の開始日は株主総会の何日前としたか」について質問しています。
この点についての回答は、
21日前(法定期限) 292社(回答会社全体の15.4%) |
となっています。
それ以前の日は、24日~29日前が各日110~130社程度(28日前のみ188社)、30日~35日前は各日10~30社程度となっています。
このように、電子提供措置の開始日は、法的期限の直前に集中していることがわかります。
一方、招集通知を発送した日についての回答は、次のようになっています。
14日前(法定期限) 223社(回答会社全体の11.7%) |
上の結果をみると、招集通知については、法定期限の直前よりも、21日前、22日前に発送日が集中しており、電子提供措置の開始日とほぼ同じころに招集通知が発送されていることが分かります。
(次回に続く)
出典:「2024年版株主総会白書アンケート速報版集計結果の概要」(商事法務2373号44頁)